Book Lovers' Salon

現在は月曜と水曜に御茶ノ水周辺で集う読書家のサロン。ここではそのためのサイトを準備しています。

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📘<科学>

「教養」は思考の基礎となる。思考の基礎がないと、周り全部が液状化してるように見えて途方にくれる。とくにこれからの変動の時代には。ええ、あなたの言うように、たしかに「教養」だって頼りないかもしれないです。でもこの人間世界の中で一番rockyじゃないかしら?

 でも、ここは大事なのですけれど、「教養」の多寡は必ずしも自信や安心や確信には繋がらないの。アインシュタインだったと思うのですけれど、賢くなったからといって判断が良くなるとは限らないというようなことを言ってた人がいた。そう、認知的負荷がものすごく増えるのだもの。けどこの辺りは、微妙なニュアンスを理解しつつ複雑さの中でやっていく習慣に鍛錬されていくのかもしれない。よくわらない。

 

 

 

*科学kwsk 

科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)
 

 

「知」の欺瞞――ポストモダン思想における科学の濫用 (岩波現代文庫)

「知」の欺瞞――ポストモダン思想における科学の濫用 (岩波現代文庫)

 

 

 

カオス―新しい科学をつくる (新潮文庫)

カオス―新しい科学をつくる (新潮文庫)

 

 

 

 

 

日本語訳あり。科学批判してる人が批判してるのって、そのimagined conceptって、19世紀のそれなんだよ。藁人形しばきないしマッチポンプの感があってすこし残念なのです。

 


 

人類が知っていることすべての短い歴史(上) (新潮文庫)

人類が知っていることすべての短い歴史(上) (新潮文庫)

 

 

 科学が今のところ解明している世界像をぱんぴーにもわかりやすく説明してくれる本で、とはいっても決してレベルを落とさずにおませな子供の永遠に続く質問に答えるような姿勢でその根本的な原理をまずじっくりと説明した上で、そこからは軽い語り口でうすく広く色んなことを教えてくれるような中身になっているーーんじゃないかなと思ってた。実際、序章をよんでかなり期待した。
 でも、そんなんじゃなかったかな。パンピーがよんで楽しい、かといって適当なことを書いているのじゃない野次馬科学本、という位置付けなら、この本は相当にいい部類にはいるのだと思う。ロイヤルソサエティープライズもらってるし。いやいや、本当にいい本だよ。でもでも、標準化やらなんやかやのためにスッカスカになった無味乾燥な教科書といろんな理由で知的な興奮を引き起こすことも満たすこともできない学校の先生たちの授業のせいでずいぶん不遇な思いをしてるような可哀想なおませな生徒諸氏にとは、この本はまだまだ不満なんじゃないだろうか。このひとがいってるみたいに、ある程度の散漫さだけならこういう類の本につきものなのでしょうがないのだけど、


 参考文献が充実しているのが大変すばらしいのだけど、。

あと図がゼロなのは……あるまじきことですよ。

 

*生物学の世界を知ろう!

この領域を見てきた人と見てない人の間には、世界観の相当な隔絶があるなとよく感じます。

 

種の起源〈上〉 (光文社古典新訳文庫)

種の起源〈上〉 (光文社古典新訳文庫)

 

 

利己的な遺伝子 <増補新装版>

利己的な遺伝子 <増補新装版>

Automatic must-read 

盲目の時計職人

盲目の時計職人

 利己的な遺伝子とは姉妹本。 

「進化」大全

「進化」大全

すばらしい啓蒙書。進化論という言葉を聞いたことがあるというだけの人でも読めて、でもだからといって内容を落とさずに、ものすごく複雑になっちゃってる現在の進化論の全体像を漠然とでも示してくれる。感激。進化論といえばまずこの本を薦める。向こうでも大絶賛の入門決定版。カールジンマーの別の本『進化』も、大体このほんと構成は同じだけど、まあ両方持っておいてもいいぐらいの出来栄え。 

進化――生命のたどる道

進化――生命のたどる道

 

 

 

 

人類最後のタブー―バイオテクノロジーが直面する生命倫理とは

人類最後のタブー―バイオテクノロジーが直面する生命倫理とは

 

 

 

ヒトはどこまで進化するのか

ヒトはどこまで進化するのか

 

 

量子力学で生命の謎を解く

量子力学で生命の謎を解く

 

 

*物理学でおkシリーズ 

宇宙が始まる前には何があったのか?

宇宙が始まる前には何があったのか?

 

 

 

脳科学シリーズ

あらゆる物事を観察するにあたって根本原理を自分なりに納得しないといけないのはその通り。でも「哲学」的認識論をこねる前に、まず真っ先にここから入らなくちゃいけないはず。()

さはさりながら、脳科学は、まだわかってないことが多すぎるし、わかってることは消化不能なほど大量にあるけど理解するのがすごく難しいという世界だから、なかなか手が出せないところ。

 

ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

 

 

 

 

人間の本性を考える  ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)

人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)

 

 

共感の時代へ―動物行動学が教えてくれること

共感の時代へ―動物行動学が教えてくれること

 

倫理学ミラーニューロンを無視してる。つまり「理性」っていうのが絶縁体に包まれて存在すると仮定のもと、論理づけから導かれる行動を議論している。ここは反省してもらいたいところ。