積読書架
実は僕はそれほど読書が好きじゃないんです。世間一般の基準からすれば読書家なんでしょうけど、正直本を読むのはそれほど素晴らしい経験ではないのです。たぶんストレスで強張った顔でタバコを貪るチェーンスモーカーと似ているのだと思います。やめれるのならやめたい。気がついたら手には本、あらら、という具合でいつでも自分に吸い付いてくるこいつらを振り払えずカツアゲされ、相当な時間と労力と金が巻き上げられています。これは冗談ではなく、思っておられる以上にひどい悪弊です。冊数をこなすことが目的になっていきます。本がないとアイデアが一切湧かなくなります。自分で考える時間がほとんど取れなくなります。自分で考えるとは何か、それさえ忘れていきます。もっと本と(つまりは情報と)上手に付き合っていく方法を見つけないといけないな、そうしみじみ感じます。